まあるい生活

コンポストと暮らす

インプットが捗らないのはアウトプットが足りてないから?

2024年になりました。

2022年春~23年春まではコンポスト学校があったのでインプットもアウトプット(テストや発表)もある程度あったのですが、昨年の後半から、父の体調の悪化、仕事の繁忙期と続き、12月下旬の休業まで怒涛の忙しさからインプットもアウトプットも停止状態でした。

少し余裕があったのは夏場で、時間の余裕があったことと、モノを増やしたくないという想いから「読みたい本は片っ端から図書館を利用する」ことを思いついたのでした。しかし期限付きでも読み切れない。でも読みたいから返却して買う、そんな繰り返し。

買うけど読めない、積読本の山が雑然と増えていく。だんだんその山を見るのもイヤになっていく。。すっかり悪循環に陥る秋。

父の入院先まで移動が約2時間。往復で考えたら約4時間。1冊ぐらい読めそうじゃないですか。それが全然読めないんですよ。

23年秋は一番忙しい時期だったので、電車の中はまずメールの返信をする時間。次にsnsなど皆の近況をみる。そのうち寝てしまう。

ここ数年、乱視の悪化から眼精疲労が強いこともあって、目を使っていると肩が凝る。首が凝る。息が浅くなる。移動が長くて身体が強張ってくる。回復の見込みの無い人を見舞うことの心労や、今後のことを考えると身体の中心部がぎゅぎゅっと固く締まってきて、疲労感が蓄積して解けることが無い。

いつもリュックの中には水筒と本を入れているのですが重いだけで1ページも読まずに帰宅することもしばしばでした。

重篤な状態から小康を得てホッとしたのもつかの間、気のゆるみから身体がゆるみ、寝込むほどの体調不良。そして仕事の繁忙期。

もちろん仕事は暇すぎてツラいよりは忙しくてツラい方が好ましいのですが、腱鞘炎の腰痛を発症し、休業日が決まっていなければ耐えられなかった。

お蔭さまで無事に寝正月を迎え、体力の回復と共にウォーキングを再開できるまでになりました。

体力の回復は、精神の回復をもたらす。

新旧の友人と忘年会、お餅つき、新年会・・さまざまな機会で再会し、美味しいものを囲みながらおしゃべりし、新年らしい前向きさを取り戻してきた1月5日の徒然ブログです。

大掃除をしながら聞いていたポッドキャストによると、理想のインプットとアウトプットの比率は3:7。(だれの提案だかは不明)え、アウトプットの割合高すぎない?と思わないでもないけれど、現状、私のアウトプットはちまちましたsnsだけなので、ほぼゼロ。一応、140文字のいうミニマムな中で表現する、という課題のために利用しているわけだけど、有用な発信ができているわけでもなく、思ったことを存分に書けているわけでもない。

そのポッドキャストを聴きながら、もしかしたらアウトプット出来てないから本が読めないのでは・・?という疑問でした。

以前、本を読んだらブログを書く、というルールを作ったところ、ブログを書く時間が無さ過ぎて次の本が読めない、という逆境に陥ったこともあり、あまり強制的なルールにはしたくないのですが、

現状、アウトプットを続けていったらインプットしたくなるのか?という実験を始めたいと思います。

忘備録:給食残渣の堆肥化事例リンク集

「令和4年度 東京都における学校給食の実態」というPDFが東京都教育委員会から発表されています。

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/administration/statistics_and_research/files/report_index/04kyuusyokujittai.pdf

www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp

これを見ると、だいたい8割ぐらいはリサイクルされているようです(第15表 厨芥・残菜の処理方法)。ちなみに杉並区は全量リサイクル、という数字になっています。

学校給食残渣の堆肥化については、大まかにわけて、大型の処理機を導入しているもの、企業に委託しているもの、地元産の基材でコンポスト化しているものに分かれます。それなりの量が毎日出るわけですから、維持するための労力も考慮しなくてなならないですよね。


まずは興味深いのが、この世田谷区のPDF。発行年が記載されていませんが、かなり古そうです。自校給食をしている学校にはバイオ式の生ごみ処理機を設置済み、と書かれています。

処理機を経た生ごみ堆肥をそのまま使う方法と、完熟させる方法(手作業)をイラスト入りで紹介。完熟させる手法は少し古いもののようですが、完熟させた方が質が良くなる、という視点がおりこまれているのがポイントです。

そして成分分析の結果まで!

平成11年に堆肥化に取り組む学校が増えてきたので「学校給食残さい堆肥化推進協議会」が立ち上がったとありますので、かなり前からの活動のようです。

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kurashi/004/015/005/d00007648_d/fil/shimon2-shiryo5.pdf

世田谷区 令和4年の資料では給食残さは飼料化リサイクルを推進しているとのこと。

www.city.setagaya.lg.jp

世田谷区は給食残さの堆肥化はやめちゃったのでしょうか?と思っていたら、なんと東京農業大学のリサイクル研究センターなるものに搬入していた時期があったようです。
産官学共同プロジェクトとして、生ごみを堆肥化せずに直接ペレット状の肥料に加工。既存の肥料と代替可能とのこと。

www.nodai.ac.jp

その研究の成果はこちらのリンク先で紹介されていました。2021年、ついに販売するための肥料登録が認められたようです。研究開発経緯を見ると、世田谷区も川崎市も途中で給食残さの搬入を中止。完成までには紆余曲折あったようです。肥料としての世間的な評価はこれから、といったところでしょう。

tsutinokai.co.jp

 

こちらは渋谷区。太陽光パネル電源を使った生ごみ処理機「スマートコンポスト」の実証実験を開始(2022年)。

www.city.shibuya.tokyo.jp


宇都宮市 平成25年

https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokusan/recycle/h25_03/pdf/doc7.pdf

仙台市

www.city.sendai.jp


秦野市 平成11年には全小学校に生ごみ処理機を設置 
平成28年度から令和3年度までの堆肥化の実績を報告

www.city.hadano.kanagawa.jp

環境省2013年PDF 学校給食から発生する食品廃棄物等のリサイクルの取組事例について
仙台、札幌、千葉市の事例紹介

https://www.env.go.jp/council/former2013/03haiki/y0314-02/ref01_7_2.pdf


新居浜市 令和3年度議会報告 
これ面白いですね。処理機の老朽化により故障が直せなくなり使われなくなったという指摘。。そして新規購入にあたっては「場所や費用対効果など、検討課題を整理してまいります。」という回答がされています。

機械化・・便利ですし、人間よりパワフルでずっと働いてくれそうなイメージですが、やはり老いるものなのです。

www.city.niihama.lg.jp

こちらもちょっと変わったプレスリリース。地域貢献の一環として小中学校に生ごみ処理機を寄贈。太っ腹ですね!

www.canon-elec.co.jp


こちらはアナログ方式。地元の資材を使ってキエーロ・タイプのコンポストを作成、利用。環境教育目的のようです。

news.yahoo.co.jp


こちらは地元の環境企業さんとタッグを組んだ例。

note.com

そもそも論ですが。2015年なのでちょっと古いデータ。
学校給食から発生する食品ロスのおよそ1/3は食べ残し。なので、まず食べ残しを減らそう!という動きも当然あります。むしろ環境省はこっちに力を入れているようです。

www.env.go.jp

環境省による給食食べ残し削減対策マニュアル 平成30年。
16ページめの、削減ポテンシャルを算出してみよう!のコーナーがとても良いと思いました。目標値が計算できて、こんなに効果があるなら取り組んでみよう、という気持ちが生まれます。
https://www.env.go.jp/recycle/R1manyuaru.pdf

令和元年の報告書(食べきりチャレンジ)

https://www.env.go.jp/recycle/R1kyuusyoku.pdf

なかなか大変な取り組みだなぁと思いますが、まず「生ごみを減らす」ことが一番大事ですものね。

 

 

備忘録:竹チップでコンポスト

aoitori121.hatenablog.com

ブログの追記として

三鷹市のすてきな量り売りショップ「野の」さんに行ったとき、軒先に竹チップのコンポストが置いてありました。八王子に指導者がいらっしゃるというお話でしたので検索してみたところ、すごいことになっていました。

www.ecohiroba.jp
八王子市推奨のコンポストとして販売されていました。八王子産竹チップを使用したダンボール製のコンポストで、比較的低価格なのに加えて補助金率も高い。

基材+虫よけカバーまでついたコンポストフルセットが実質負担額850円なのは破格のお値段です。

しかも!熟成が済んだけれども使わない場合、市からご自宅まで取りに伺いますと!
新しい基材と交換してくれるそうです。

引き取ったコンポストは花壇の整備に使われるとのこと。

www.city.hachioji.tokyo.jp

武蔵野市の取り組みも進んでいるなぁと思っていたのですが、八王子市はさらに先を行ってました。すごいすごい。

これは余談になりますが、竹チップコンポストの販売拠点のひとつ「まちの駅八王子CHITOSEYA(ちとせや)」さんが素敵すぎる。。
プラフリーな地元野菜の販売やカフェの営業、各種勉強会やWSなど交流の拠点でもあるようです。

chitoseya.roukyou.gr.jp

こういった素晴らしい事例をみるたびに、杉並区もまだまだがんばれる!と刺激を受けますね。

備忘録:「生ごみを焼却しない社会を2030年までに実現する」をミッションとする共同体

生ごみを焼却しない社会を2030年までに実現する」をミッションとする共同体「生ごみ焼却ゼロプラットフォーム」

ideasforgood.jp

namagomizero.com

 

www.city.taito.lg.jp

このところ、台東区の例(↑)など LFCコンポストさんの営業力が増しているなと感じていたのですが、このチームワークの効果なのだろうと思います。
オフィシャルサイトでは一応、コンポスト各種が紹介されていて、自分にあったものを選びましょう、ということになっています。

drive.google.com

行政が動き始める・・・時代が変わりつつある、潮流の変化を間の当たりにしているような気がしてわくわくしますね。

 

ただ、残念ながらここには私が学んだ 農業技術の匠 橋本力男先生 が指導するCNBM分類法、床材+コンポストケースの手法は掲載されていません。その方式を推進する団体のようなものが存在しない(学びたい人のための場所はあるが、それを営業する人はいない)ということも大きいとは思いますが、

やはり、「ごみを減らす(生ごみを処分する)」と「美味しい野菜をつくるために完熟堆肥を作って使う」とでは、「目的が違う」つまりゴール設定が違うので、微妙に住む世界が違うのだと感じました。

先のブログでリンクをはった山形県長井市レインボープランの今後に対する提言書の中で、コンポストよりも畜産業者からでる畜ふん堆肥の方が安くて使い易い、というような率直な意見が出ていました。実際に農業をする方が使ってくれる、使いたいと思う堆肥ができあがるのかどうか、そこは今後、事業が継続していくかどうかの重要なポイントであると思います。つまり品質が良くなければ誰も使わないもの(使いたくないもの)ができてしまう。美味しい野菜が作れなければ売れなくて終わってしまう、ということです。

台東区の例のようにLFCコンポストさんが関わるものは2次発酵までサポートされるのだと思うのでその心配はないと思いますが)

橋本先生のところで学んだ鴨志田さんの農園では、数種類の堆肥を作っています。生ごみ堆肥だけがすべてではありません。そして全部の種類の堆肥を、時間と手間をかけ完熟させて使っています。鴨志田農園へ手伝いに行くたびに、世の中で当たり前のように言われている「無農薬、有機肥料で野菜を作ると減収となる」というセリフ、いったい本当なの?と思いたくなるほど、野菜たちが生き生きと豊かに実っています。地力があるので1つの畝に複数種の野菜を育てるなど密度があっても大丈夫です。

「ごみを減らす(生ごみを処分する)」と「美味しい野菜をつくるために完熟堆肥を作って使う」はゴール設定が違うのですが、美味しい野菜を作るために作る完熟堆肥の材料に生ごみを使うと、「美味しい野菜を作る」ことと「生ごみの有効活用」が同時に成立します。

これはすごいことではないでしょうか?
私がやりたいことは、やっぱりこっちなんだな、と。

やっぱり実践の場が欲しいですね。
完熟堆肥づくりに興味のある農家さんがいらっしゃったら、ぜひお声がけください。

備忘録 生ごみ堆肥化を行っている市町村 その③山形県長井市

山形県長井市レインボープランは長い実績があり、視察も多く受け入れています。

www.city.nagai.yamagata.jp

 

samidare.jp

okibun.jp

生ごみ堆肥化運動の中心人物による子ども向けの書籍。レインボープラン実現に至るまでの市民の熱い想いとその広がりが描かれていて、未来を希望にしようとするうねりが感じられます。

 

www.sanshiro.ne.jp

レインボープランが直面している課題と未来への岐路

www.yamagata-np.jp

課題に対して評価委員会を設けています。
人口減少とフードロス減により、生ごみの量=コンポストの量が減ってしまったのは良くもあり悪くもあり。。取り組む人々の入れ替わりとコスト高に加え施設の老朽化など、経変変化に対応する必要が出てきたようです。

www.city.nagai.yamagata.jp

 

忘備録 生ごみ堆肥化を行っている市町村 その②宮崎県綾町/宮崎県新富町

宮崎県綾町と新富町はどちらも生ごみ堆肥化を推進していますが、とても対照的です。
古くから実践してきた綾町の方が実績はあるはずなのですが、あまり広報が上手でないのか具体的な記事が探せませんでした。

新富町は、電気式乾燥機を使用し生ごみ回収の問題を減らしつつ生ごみ堆肥化を推進という実証実験のプレスリリースが2021年に出されています。近代的で良いアイデアだと思います。その後の報告が待たれますね。

www.town.aya.miyazaki.jp

www.nhk.or.jp

 

www.town.shintomi.lg.jp

news.panasonic.com

忘備録:生ごみ堆肥化を行っている市町村 その①長野県佐久市臼田町

www.city.saku.nagano.jp

www.city.saku.nagano.jp

 

miraie-corp.com

「ごみ減量化により目指す社会と効果」
PDF資料2-5を見ると、県内の他の市町村でも生ごみ堆肥化に取り組んでいるところが多数あるようです。(H29資料)

https://www.pref.nagano.lg.jp/shinko/kensei/shichoson/shichoson/kyogi/documents/04_15shiryou2.pdf